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マラソン

2020/8/7

【お役立ち情報】走るだけじゃつまらない!旅ランとしてのマラソン大会を楽しむ方法

政府によるGO TO TRAVELキャンペーンが始まり、小さなマラソン大会の中には開催を表明している大会も出てきました。LAWSON DO! SPORTでも伊豆大島マラソンや赤穂義士マラソン大会などの大会の募集が始まっています。

とはいえ大会の数は減っていますので、多くの人がマラソン大会に出場するには遠征する必要があります。だとしたら、ただ走るだけではなく旅としても楽しみたいところですよね。そこで、今回は旅ランとしてマラソン大会を楽しむ方法をご紹介していきます。

●マラソン大会は前泊だけではなく後泊もする

日帰りで参加できるマラソン大会しか出ないという人が多いかと思いますが、これだけ開催数が少なくなると、少し遠くまで行かないと大会を走れません。スタート時間に間に合わせるには前泊が必須になることもありますが、それくらい遠くに行くなら思い切って後泊もしましょう。

マラソン大会が終わって直帰すると月曜日の仕事を休まずに済みますが、遠征先の美味しいものを堪能することなく、観光スポットにも立ち寄らない。それってもったいないですよね。遠征をするなら旅としても充実した時間を過ごしたいところです。

旅ランとして後泊をするメリットとしては次のようなものが挙げられます。

・後泊があればレースに集中できる
・走り終わってからすぐにシャワーを浴びられる
・マラソン翌日をのんびりと過ごせる

それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

●後泊があればレースに集中できる

前泊だけでマラソンを走ってすぐに帰るという場合、遠征先の美味しいグルメやお酒を楽しめるチャンスは前日の昼と夜しかありません。でも、数少ないマラソン大会ですから記録を狙いたいところですよね。二日酔いでスタートラインに立つなんてことは、できるだけ避けなくてはいけません。

それでも初めての場所だった場合には観光もしたいですし、美味しいものも食べたいところ。おそらくほとんどの人が、観光とマラソンのどちらを優先するかで悩み、結局どっちつかずでレースに集中しきれなくて、記録も平凡だったということになりがちです。

でも後泊があるなら、レースが終わるまではいろいろ我慢できますよね。観光するにしてもホテルの近くやレンタサイクルで行ける範囲に絞り、少し離れた場所にある観光スポットはレース後もしくは、レース翌日に行くようなスケジュールを立てることができます。

1泊多くするだけで、マラソンも観光も妥協せずに楽しめるわけです。記録を狙わないなら前泊だけという選択肢もありますが、どちらも選べないというなら前後泊が理想です。

●走り終わってからすぐにシャワーを浴びられる

後泊がない場合には、ほとんどのケースでホテルをチェックアウトしてからマラソン会場に向かいます。そして走り終えて新幹線や飛行機に乗って帰るわけですが、マラソン大会周辺に入浴施設がない場合には汗をかいたまま自宅まで戻ることになります。

1〜2時間程度なら我慢できるかもしれませんが、もっと長い時間をかけて移動するとなると、自分が汗臭くないか気になりますし、何よりもベタついて気持ち悪いですよね。後泊をしていれば、走り終えてすぐにシャワーを浴びてさっぱりできます。

また、スタート会場近くに宿をとっていれば、整列時間のぎりぎりまで部屋で休んでいられます。秋の大会だとそれほど外での待機も気にならないかと思いますが、冬場のマラソンですと寒さでトイレに行きたくなるなどの問題がありますが、ホテルが近くにあればその心配もいりません。

ただマラソンを走り終えて、そのままベッドで寝てしまって、気がついたら夜になっていたなんてこともあるので気をつけましょう。

●マラソン翌日をのんびりと過ごせる

マラソン当日に帰るという人の多くが、翌日には仕事がありますよね。でもマラソンを走った翌日は体内のグリコーゲンが枯渇していますので、頭が思うように働かず仕事にならないということが多々あります。仕事でも生活でもミスが起こりやすく、何をするにしても非効率です。

後泊にして翌日を休みにしておけば、のんびりと過ごすことができます。レンタサイクルで観光すれば筋肉をほぐすこともできますし、平日ですのでどの観光スポットも人が少なくてのんびりと過ごせます。

頭も身体もすっきりとした状態で自宅に戻ることができ、翌日からまた気持ちよく仕事ができます。マラソンは想像以上に体力と集中力を消耗するスポーツです。きちんとリカバリーのための時間を確保するという意味でも、可能な限り後泊をしてもらいたいところです。

■マラソンそのものを旅として楽しむ

後泊をすることでレースに集中できるようになるとお伝えしましたが、一方でレース終盤になると「この後どこに行こう、何食べよう」なんて考えるようになります。後のことを考えるので、レース終盤に無理をしなくなり、オールアウトすることもなくなります。

そうすると意図的にペースを落としたり、余力を持って走ったりするようになると周りがよく見えるようになります。いつもなら苦しんで地面ばかり見ているレース終盤でも、顔を上げて沿道の声援やそこにしかない景色を楽しめるようになります。実はこれこそが旅ランとしてのマラソンの醍醐味でもあります。

フルマラソンは42.195kmもの距離を移動するわけですから、それ自体がちょっとした旅のようなものです。知らない場所を走っているというだけでも楽しいのに、自分だけでなく周りにもたくさんのランナーがいるわけで、非日常がそこにはあります。

もちろん記録だけを目指して集中力を高め、周りの景色を楽しむことなく走るというのも選択肢のひとつですが、記録というのはどうしても年齢とともに落ちてしまいます。そうなっても走り続けるには、タイム以外のモチベーションが必要になります。

「知らないマラソン風景を楽しむ」というのは、モチベーションを維持するのに効果的です。ハッとするような景色があった場合には、足を止めてスマホで撮影して記録に残す。マラソンそのものを旅とすることで、そういう楽しみ方もできます。

■マラソン翌朝に知らない街を走る魅力

旅ランをするときのおすすめは、翌朝のランニングです。フルマラソンの翌朝はのんびりと時間を気にせずに寝ていたいかもしれませんが、できればいつもどおりに起きて朝ランをしましょう。知らない街を30分程度、体をほぐす感覚で走ってみてください。

走り始めはかなり重たく感じるかもしれませんが、1kmも走っていると徐々に身体がほぐれていきます。最初はあくびが出てしまうかもしれませんが、すぐに目が覚めて気持ちいい感覚を維持しながら走ることができます。

走るコースはどこでもかまいませんが、ホテルの近くに少し高台になっている場所があるなら、そこを目指しましょう。街が一望できるようなスポットがおすすめです。前日に自分が走ったコースが見える場所ですとさらに満足度がアップします。

高いところまで走り切ることで達成感も得られ、エネルギーも消費するので朝ごはんがとても美味しくなります。朝ランをしてシャワーを浴びて朝ごはん。その頃には頭もスッキリとしていますので、すぐに旅ラン最終日の観光をスタートできます。

後泊する場合には騙されたと思って、翌朝のランニングをしてみてください。知らない街を朝ランすることで、観光だけでは見ることができなかった旅先の違った一面を知ることもできます。美味しそうな朝ごはんのお店が見つかるかもしれませんので、財布を持って走るのがおすすめです。

■旅ランはしっかりとプランを立てておこう

旅ランの満足度を高めるには、きちんとプランを立ててスケジュールを組んでおきましょう。行きあたりばったりの旅もいいものですが、旅慣れていない人にはハードルが高くなります。例えば札幌の大会に遠征するとします。そういうときは次のようなスケジュールを立てます。

1日目
午前:移動
昼食:スープカレー
午後:時計台・赤れんが庁舎観光
夕食:ラーメン

2日目
午前:マラソン
昼食:ジンギスカン
午後:北海道大学を散策
夕食:居酒屋

3日目
午前:朝ラン・チェックアウト後に小樽に移動
昼食:海鮮丼
午後:移動

このようにプランを立てておき、どのお店や観光スポットに行くのかも候補を挙げておくと、お店選びで迷わずに済みます。ただしプランを立てるときに注意点がいくつかあります。その中でも特に気をつけたい3つのポイントをご紹介します。

●観光は半日で1エリアにする

初めての場所に旅ランに行くとなると、観光で行ってみたい場所がいくつも出てきます。そういうときにあれもこれも詰め込まないようにしましょう。基本的に半日で1エリアくらいのペースでスケジュールを組んでください。

例えば有名なお城があったなら、半日をそのお城と周辺の観光に使います。その後また別の場所に移動するようなスケジュールを組むと、慌ただしくなりますし、何よりも体内のグリコーゲンを必要以上に消費してしまい、思うように走れなくなります。

あくまでもメインはマラソンです。マラソンをゆっくり走るにしても体力の温存は大切ですし、ゆっくりのマラソンのほうが景色を楽しめるように、観光地も時間を気にせずにのんびりとしたペースで周ったほうがいろいろな気付きがあります。

そうすると行きたいところすべてを訪れることが難しくなりますが、それはまた来年以降にとっておきましょう。やり残しがあるくらいが「また来たい」につながります。欲張らずにポイントを絞ってスケジュールを立てましょう。

●マラソン前日の移動はできるだけ楽をする

メインはマラソンですので、前日に体力の消耗するようなことはできるだけ避けましょう。観光をすると思った以上に歩いてしまい、人によっては前日に2万歩以上歩いてしまうなんてこともあります。そうなると足に疲労が残りますし、体内のグリコーゲンも不足します。

前日の移動はバスやタクシーを活用し、レンタサイクルがあるならそちらも活用しましょう。歩く時間をできるだけ短くしてください。そして、少し歩きすぎたと思ったらカフェなどでこまめに休憩を入れるようにしましょう。

移動距離も短くなるように、ホテル周辺の観光スポットに行くのがおすすめです。もちろん、マラソン前日はいつもよりも早めに就寝しましょう。体力を可能な限り温存するようにスケジュールを組んで、万全の状態でスタートラインに並びましょう。

●美味しいお店は地元の人に聞く

食事の場所は、事前にある程度絞っておきたいところですが、できることなら遠征先に到着してから地元の人に美味しいお店を教えてもらいましょう。例えばホテルのフロントで「地元の人がよく行くお店を教えてください」と聞いてみましょう。

私の場合は、居酒屋でお店の人に聞くことがよくあります。美味しいお店だけでなく、観光スポットなどもお店の人に聞き出します。そうすると有名店や有名な観光スポットだけでなく隠れた名店、隠れた観光スポット情報を得られます。そうすることで、旅ランをより深く楽しむことができます。

何よりも、そういうコミュニケーションが旅を楽しくしてくれます。ちょっとしたことでも地元の人に聞いてみましょう。昔から「旅の恥はかき捨て」と言います。話しかけることで、思わぬ展開が待っているのも旅ランの魅力です。マラソン大会の会場も含め、どんどん話しかけていきましょう。

■まとめ

マラソン大会は日帰りで行ける大会にだけ出場するという人も多いようですが、1年に1回くらいは地元から離れた場所のマラソン大会に出てみましょう。そのときには前半はマラソンに集中し、そのあと観光を楽しむために前泊だけでなく後泊もしましょう。

今年は政府のGO TO TRAVELキャンペーンが行われており、宿泊費は実質半額になっていますので、後泊をしてもそれほど旅ランの費用は高くなりません。

まだまだ観光は躊躇するという人もいるかもしれませんが、マラソン大会が開催される秋になれば状況はもう少し変わっているはずです。様子を見ながらということにはなりますが、旅ランは気分転換にもなりますので、県外への移動がもっと自由になったときには、ぜひ2泊3日で旅ランに出かけてみましょう。

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