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マラソン

2019/5/9

【全5回連載企画】Sonar Pocket eyeronさん「走る、その先へ」 第2回 大会に出るということ。

アーティストでありながらアスリートの一面も持ち、最高記録はフルマラソン2時間43分45秒(2017年大阪マラソン)。そんな二刀流アーティストSonar Pocket eyeronさんに「走る」をテーマに、その魅力やエピソードをお伺いしました。みんな誰もが初心者ランナーからのスタート。eyeronさんはどのように走る魅力に引き込まれていったのでしょうか。

第2回 大会に出るということ。

――今回は「大会に出ること」をテーマにお話をお伺いしたいと思います。まずは大会前日からの準備を教えてください。

昔は大会に出る前日でも10Km走るなど、ぎりぎりまでトレーニングをしていましたが、最近の大会前日は、1キロ3分のペースで1,000m×2本を走ることで、大会前の刺激入れを行っています。大会前日に大事なことは、実際に走って体を作るということよりも、イメージ作りだと思っています。今はどの大会でも事前に詳細なコースマップが提供されているので、実際に走るコースをシミュレーションします。給水ポイントの確認など競技面の確認もしますし、エイドで提供される特産品のことなど楽しいこともイメージします。いままでたくさんの大会に出させていただきましたが、今でも前日は緊張します。だからこそ、これまでやってきた練習を振り返り、その練習を積み上げてきた、これまでの自分を褒めることも大切です。自分自身という最大のライバルにも感謝を忘れない。ゴールに価値をつけるよりも、今日まで積み上げてきたその過程にこそ、大きな価値があると思っています。

――それでは、大会当日のスタート前はいかがでしょうか。

スタートしたら孤独との闘いが始まるからこそ、そばにいるランナーの方々とコミュニケーションを取ります。目標設定タイムを聞いたり、自己ベストを教えあったり、なるべくリラックスできる時間にする事が大切だと思います。もう逃げ隠れ出来ないので、潔く、今の気持ちと状況を受け入れます。あとはもう一度、スタートに立つまでの日々を振り返ります。大半のランナーの皆さんは練習をして本番に臨んでいると思うので、「頑張ってきたから大丈夫!」と自分の心に投げかけます。

――いよいよ、たくさんのランナーの想いが交錯する中、スタートが切られます。「大会を走る」ならではの楽しさはどんなところでしょうか。

エンジョイマラソンの時は大会ならではのエイドコーナーですね。地域の特産品が提供されたり、各大会の趣向を凝らしたバラエティーに富んだエイドがあるので、エンジョイマラソンの方は是非エイドコーナーを楽しんでほしいと思います。また、ボランティアの方々のエンターテイメントショーや、ライブ演奏、チアリーディングなどの熱い応援も我々ランナーの背中を押してくれます。沿道の見知らぬ方たちが、あんなに一生懸命に声援を送ってくれるスポーツって、マラソンしかないと思います。実際に大会を走っていると、沿道の応援って本当によく聞こえるんですよ。なんというか「人の思いやり」に触れられる感じがとても好きですし、「よし、もっと頑張ろう!」という気持ちを奮い立たせてくれます。沿道の方は、ランナーのことを分け隔てなく応援して下さるので、「マラソン大会はみんなが主役」だと、強く感じられる瞬間でもあります。あとは移り行く街の景色だったり、普段は走ることの出来ない場所や道路を堂々と走れる喜びなど、日頃なかなか体験することのできない経験が出来ることも、マラソン大会の醍醐味だと感じています。

――大会では多くの市民ランナーの皆さんとともに、同じゴールを目指します。志を同じくする、市民ランナーの皆さんから受ける刺激はありますか?

いま、自分も市民ランナーとして一つ一つの大会で結果を出すなかで、一人のランナーとして認めてもらっているのではないかと思います。自分がやっている練習をマネしてやってみたとか、こういう練習もいいですよとか、色々と情報を交換したり、同じくらいのタイムのランナーの方々がいることで、自分ももっと頑張ろうという気持ちになりますし、何よりも心に刺激が入ります。ランナーの方々をリスペクトしているからこそ、負けたくないなっていう気持ちにもなります。でも最終的には自分自身が最大のライバルです。市民ランナーの皆さんの存在が、その最大のライバルを倒すためのカンフル剤になってくれています。

――初マラソンでの完走は「本当にしんどい」でしたが、その後の大会ではどのように感じられましたか?

1回目のマラソンは本当にマラソンを軽く考えていましたし、自分の運動能力を過信していました。その結果、地獄のような苦しみと恥ずかしい自分をさらしてしまいました。大会を実力テストにたとえた場合、実力テストは、何もせずにありのまま受けるということではなく、しっかり練習し、実力をつけた上で臨むのが実力テストだということ。1回目の自分は完全にそれを間違えていましたね(笑)。2回目に走らせていただいた横浜マラソンでは、しっかりと予習復習、実力をつけて臨んだ実力テストだったので、自分の能力をしっかり試せたし、目標設定タイム通り、タイムを刻むことが出来ました。福岡マラソンから大幅にタイムが更新できたので、それは楽しかったですし、つらかった練習が報われた瞬間でした。マラソンの結果にはまぐれがありません。そんな嘘がつけない競技性に惹かれ、42.195 Kmのドラマに魅了された瞬間でした。

――それでは、「これから大会に出てみようかな」と考えているランナーの皆さんにアドバイスをお願い出来ますでしょうか。

初めて大会に出られる方って、どうしても無理をしがちです。せっかく走るのであれば、けがや痛み無く、走ってもらえたらなと思います。今はランナーをサポートしてくれる機能的なサポーターなどが発売されていますので、是非活用してみてください。練習から本番を想定することも大事だと思います。ランナーの皆さんはレース中に栄養補助食品を携行される方が多いのですが、本番前の練習でも一度は実際に試すことを強くお勧めします。ランナーあるあるですが、本番で初めて口にしてみると、食感や味が合わなかった・・・・なんてことも。色々な種類のものが販売されていますので、自分に合ったものを選んでレースに臨むと、心のゆとりにもつながりますよ。個人的には、30Km以降にカフェイン入りのジェルを飲むと体がまた動き始めるので、取り入れています。

――最後に、「大会に出る」ということの魅力を教えてください。

初めて走る方に42.195Kmは本当にきついと思いますが、他では感じることの出来ない達成感が絶対に味わえます。その感動を是非体感してもらいたいですね。大会に向けて練習をしていくと、我慢をする場面も多々あるかと思います。例えばアルコールを控える、みたいな。ゴール後はそんな我慢から解放される瞬間でもあります。走り切った後のビール、本当に美味しいですよ!(笑) ぜひ皆さんも、新たな自分と出会える新たな一歩を、踏み出して欲しいですね。

――「大会」で走ることの魅力を大いに語っていただきました。新しいことを始めるにはうってつけの季節です。皆さんも大会に出て新たな自分を発見してみてはいかがでしょうか。
次回は「走る楽しみ、十人十色」と題し、eyeronさんとランニング仲間のご友人も交え、それぞれの皆さんの「走る楽しみ」をテーマにお話を伺いたいと思います。どうぞご期待ください。

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